ゾンビとは一度死んだ生命体が何らかの原因で再び動き出したもののことを言う。一般的にゾンビは人間の死体が動き出したものを指すが、犬のゾンビであったりドラゴンのゾンビであったりと人間以外のゾンビを登場させる作品もある。
起源や語源[]
語源はコンゴで信仰されている神「ンザンビ(Nzambi)」。「ンザンビ(Nzambi)」とは不思議な力をもつもののことで、人に限らず動物や物質も含まれる。このコンゴの人々の信仰が奴隷として中米や西インド諸島で伝えられていく中で「ゾンビ」に変化したとされる。
また、ブードゥー教には死体をゾンビにするという儀式がある。言い伝えではボコという司祭がいて、彼はゾンビを奴隷とすることを生業としていたという。ゾンビを作る際、ボコは腐りかける前の死体を見つけ掘り起し、名前を呼び続ける。するとやがて死体は起き上がる。その起き上がった死体の両腕を縛り農園に売る。死体の魂は壺の中に封じられていて、永遠に奴隷として働き続けるのだとされる。
ボコに死体をゾンビ化されることを防ぐため、遺族は死後36時間見張り続けたり、死体に毒薬を施したり、起き上がって手を縛られる前にボコ倒せるように刃物を持たせたりしたと言う。
ブームとその起こり []
ゾンビのブームはジョージ・A・ロメロ監督の映画『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』に始まる。この時に作られたゾンビの定義が後の作品に大きな影響を与えた。
その時に作られた定義は
- 遅い。
- 腐っている。
- 感染する。
- 理性がない。
とされている。[1]
その後、ゾンビブームは90年を境に勢いを失う。90年代はゲームの『バイオハザード』がヒットするが、映画において作品はそれほど作られていない。
その後、21世紀に入り映画化された『バイオハザード』のヒットからゾンビ映画が続々と作られていくと同時に定義が追加される。
その時に追加された定義は
- 速い
- 必ずしも腐らない
- 感染しないように管理できる。
- 理性がある場合もある。
となり、これら過去作品では登場しなかったゾンビが登場するようになった。[1]
ゾンビの特徴[]
ジョージ・A・ロメロ『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』で形作られた特徴は
- 見境なく人を襲う、喰う
- 頭部を破壊されたら活動停止
- 伝染する
- 知能が低下する[2]
となっている。
けれども、昨今のゾンビを題材にしたパロディ作品ではこれら基本の特徴が無視されることもある。
参考動画[]
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